弊社の事業の一つとして「若狭町観光船レイククルーズ」を運営させていただいているのですが、またまた勉強させていただきました。
以前の投稿で『船を操船することで、いろいろなことを教えてもらっている』というお話を書かせていただいたのですが、今回も大切なことを教えていただきました。「当たり前」のことなのですが、派手ではないことだけに、抜け落ちてしまいがちな内容なのです。皆さんも自分ごとにおきかえて、確認してみてください。
前の投稿では、「操船時の注意ポイントは、人生においても同じことが言えるのでは!?」といった内容でしたが、今回は「達成感・充実感のある操船も大事だが、船に乗る前と終わった後がとても大切ですよね!」というお話しです。
「乗船される方々にご迷惑をおかけしないように、しっかりと操船技術を向上させよう!」と頑張っているのですが、やはりそれだけでは足りなかったのです。「操船技術」と同じぐらい、安定した「係留技術」が必要だということを教えてもらいました。


「動いてない時」のことなんて、簡単なことだ!誰にでもできる!と思いがちなのですが、それがとても大切なのです。
レイククルーズの場合、営業が終わった夕方か次の営業がスタートする朝までの「係留」になるのですが、動いてないときにも『風』を読み、船を労り、次回の運航に備える必要があります。
夜の間に風が強くなり、船が流されてしまうことを気にして、ロープの状態を確認することは当たり前のことですが、その前に、風により船が岸壁に何度も衝突し、破損してしまうことを考えなくてはなりません。そのために、風が吹いても船が岸壁に衝突しない場所であり、乗り込みやすい距離での係留が必要となるのです。これがなかなか難しい。
当たり前のことを当たり前に行えば良いことなのですが、意味を知り、状況を判断し、臨機応変に係留するには、なかなか気をつかうのです。車を停車するときのように、サイドブレーキをしっかり引いていたらそれで大丈夫!とううように簡単ではないのです。
これは、人生・仕事でも同じだな…と、気付かせてくれたのです。
大きな物事や事業って、それ自体が注目されがちですが、やはり、始まる前の「段取り・相談」と、終わった後の「まとめ・反省・お礼・次への準備」を、次の風を読みながら行うことがとても大事だということです。この『始まりと終わり』がしっかりできない限り、持続可能な物事や事業はできないと。
いろいろと教えていただきます。
しっかりとしたロープで、風を読み、臨機応変に、衝突はしないが乗り込める距離をとり、次の運航に備える。
いろいろな場面で「ありがたい」ばかりです。
(代表理事 田辺一彦)
