三方五湖周辺、若狭湾の海岸清掃に参加してきました。青い空、澄んだ海、絶好のゴミ拾い日和です。山積みのゴミ袋を見て「やったぜ!」と達成感に浸っていたのですが、実はそれ以上に私の心を奪った光景を目の当たりにしました。
それは、海岸にある「コンクリートブロックたちの大移動」です。

まずは、数年前から密かに注目していた「仲良しコンクリートブロック」のペア。数年前までは隣り合っていたはずなのに、今年見たら「え、喧嘩でもしたの?」というくらい距離が開いているではないですか!?ソーシャルディスタンスにしては長すぎるし、あんなに重たい塊が、誰にも気づかれずにじりじりと横移動しているなんて。
「よっこいしょ」なんて声が聞こえてきそうなほど、自由な動きっぷりです。一体どんな魔法を使えば、砂の上でこの重量級をスライドさせられるのでしょう!?

さらに驚いたのが、テトラポッド軍団の「前進」です。
彼ら、間違いなく海に向かって行進していますよね?「みんなで海に行こうぜ!」と決起集会でも開いたかのような一体感で、グイグイと前に出てきている。しかも、前進してできた隙間にはきっちりと細かい砂が集まっている。
まるで、自然という名の巨大な引っ越し業者が、冬の間にテキパキと模様替えを済ませてしまったかのようです。

想像してみてください。私たちがあたたかいコタツで丸くなっている冬の夜、この浜には、人間なら腰を抜かして逃げ出すような「透明な巨人(荒波)」が襲来しているわけです。数トンあるコンクリートを軽々と押し流し、地形すら書き換えてしまう圧倒的なパワーを出している。
「自然を守ろう!」なんて意気込んで掃除に来ましたが、当の自然様は「ちょっと家具の配置変えとくねー」くらいのノリで、とんでもない怪力を披露していました。

自然の力の凄まじさを再確認し、恐怖すら抱いた一日。人間ができるのは、その強大な力が作り出した美しい景観を、せめてゴミのない状態で保つことくらいかもしれません。
いやはや、自然先生、今年も完敗です。来年は彼らがどこまで「お散歩」しているのか、今から楽しみにしておりますよ!!
(代表理事 田辺一彦)