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うなぎ作戦、大失敗の巻

本日は朝から、一人おなじみの「うなぎ筒漁」へと出港してきました。
雨上がりのどんよりとした空、しかし湖面は静水。「これは……大漁の予感しかせぇへん!!」 と、私のテンションは最高でした。

なぜなら今回の漁には、重大なミッションがあったのです。それは、「次のミーティング時に、従業員のみんなに極上の天然ウナギを振る舞うこと」。

「俺が準備するから、期待しといてくれや!」
そう豪語してしまった手前、ボウズで帰るわけにはいきません。脳内ではすでに「よっしゃ!みんなの為にぎょうさん獲ってきたでぇ!」とドヤ顔で語る自分の姿が完成していました。

しかし、現実は甘くなかったですわ。まさかの大誤算。私の3時間を返してくれ…。

意気揚々と仕掛けた筒を上げていきます。1つ、2つ、3つ………って、全然入ってないやん。なんと、仕掛けた150束の筒をすべて引き上げて、獲れたのは、たったの2匹。この前の見学ツアーでは、わずか10束で6匹も獲れたのに!

これぞまさに、大・大・大失敗。早朝の貴重な3時間が、湖の藻屑と消えた瞬間でした。しかし仕方がございません、これぞ自然相手の厳しさです。

でもです、ここで諦めない私がいたのです。

傷心のまま帰路につく道中、ある「天才的なひらめき」が舞い降りました。『我が家の池で、うなぎをもっと大きく育ててから食べよう!作戦』 です。

我が家の小さな池には、現在1mほどの大きな鯉と、小型の鮒が数匹。日頃から「なんだか寂しそうな池だな」と思っていたのです。ここにうなぎを放てば、池も賑やかになるし、数カ月後には、今よりも大きく育って美味しくいただける!
「でもなぁ、毎日見てたら可愛くなって食べられへんようになるかもな?」「昆布を餌にして大きく育てると、ほんのり昆布味のうなぎが出来上がるかも!!」なんて、我ながら安易で幸せな妄想を膨らませていたわけです。

そして、池に2匹を放流。その直後、私は重大なミスに気づいてしまったのです。

「あれ? 大きく育つのはいいけど、これどうやって獲るの??」

そう、獲る方法を全く考えずに放流してしまったのです!
案の定、うなぎ先輩は一瞬で岩の隙間の奥深く、絶対に手の届かない空間へと消えていきました。

釣ろうとすれば鯉や鮒が釣れる。網で追いかけても獲れる気がしない。
「池にまた筒を沈めるか? でも、筒の中に入るかどうかも分からんのに、そんなの獲れる気がせんわ!」

パニックになりながら、自分の池を見つめていたその時、私の脳内に、電撃のような「気づき」が走ったのです。

湖に潜む、本当の「奇跡」。「待てよ……?」と。

この目の前の小さな池ですら、どこにいるか分からないうなぎを筒で獲るなんて不可能に思える。なのに私は日頃、あの果てしなく広大な湖に筒を落とし、うなぎが自ら入るのを待つ漁をやっている。これ、冷静に考えたら、獲れること自体が「奇跡レベル」の確率なんじゃないか!?

あんなに広い湖底で、うなぎと私の筒が出会う確率なんて、天文学的数字です。「俺、実はとんでもなく貴重で、すごい漁をやってるんやん」。

うなぎという生命の神秘、そして自然の恵みをいただくことへの畏敬の念が、池の前でじわじわと込み上げてきました。うなぎ漁、マジでリスペクトです。

というわけで、従業員のみなさん、ごめんなさい!今回はうなぎの蒲焼きではなく、私の熱い『うなぎ筒漁の奇跡(トーク)』をたっぷりと振る舞いたいと思います!本当にごめんなさいね!!お弁当、持ってきてね!!

(代表理事 田辺一彦)

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