福井県立大学小浜キャンパスにて、かねてより親交のある渋沢寿一氏をお招きし、講演会『今後の地域の生きる道 〜持続可能な未来に向けて〜』を開催させていただきました。
渋沢栄一氏の曾孫にあたる寿一さんの言葉には、70数年の人生経験に裏打ちされた圧倒的な重みがあります。何度お聞きしても新鮮な気付きがあり、その都度「自分は今、正しい道を歩めているだろうか」と深く引き戻されるような感覚を覚えます。
スライドに映し出されたのは、「地域が持続可能に存続するための6つの指標」や「人生における2つの選択肢」。特にホセ・ムヒカ氏の言葉を引用した「自分の人生を操縦する」「重要なのは勝つことではなく、歩み続けること」というメッセージは、私の胸に突き刺さりました。


しかし、お話に感銘を受けると同時に、毎回激しい葛藤に襲われるのも事実です。寿一さんとお付き合いをさせていただくようになってから、早いもので8年ほどが経ちます。その間、自分はどれだけ歩みを進められただろうか?地域のために、本当に意味のある種を蒔けているだろうか?そう自問自答すると、理想と現実のギャップに、何もできていない自分がいつも嫌になります。今回もまた、大いに嫌になる時間があり、自分の力不足に激しく打ちのめされました。

どのスライドを振り返っても、一文字一文字が深く重く、思考を止めさせてくれません。このもどかしさと悔しさを単なる「良い話を聞いた」で終わらせてはいけない。打ちのめされた痛みをそのまま原動力に変え、自分の人生をしっかりと操縦しながら、理想とする地域づくりのために一歩一歩を踏み出し続けたい。そう強く思わされた、豊かで、そして少し苦い一日となりました。
渋沢寿一さま、いつも本当にありがとうございます。。
(代表理事 田辺一彦)