スポーツのイベントを通じて魅力を伝え、持続可能な地域をつくる
長きにわたり自然体験ツアーを企画・運営してきた経験から、この地域の特性はスポーツとの相性が良いという思いがありました。2000年から行っていたカヤックツアーは、若狭を代表するアクティビティとして多くの方々に利用していただいていましたが、日本全国からより多くの方々にお集まりいただくことで、地域経済の活性化に寄与できないかと考えてスタートしたのが「スポーツツーリズム事業」です。
地域経済全体を考えるときに壁となるのが、「利己主義」というある意味人間らしい課題です。「自分だけが良ければいい」という思いもあれば、「あいつだけが儲けやがって…」という気持ちが湧いてくることもあるのが人間というもの。そうした問題をできるだけ解決するために、地域住民も主体的に運営に参加して、一つの心でお客様を迎え入れること。そうした機会を通じて、地域住民と参加者との心のつながりを生み出すことにこだわりました。
また、地域で行われるイベントは「行政ありき」といった雰囲気がある中、私たちは『持続可能な地域つくり』を意識し、どこからも補助金をいただくことなく、イベントそのものですべてを成立させることのチャレンジし、それを成し遂げることで、今後の地域活動の良い事例としてもらいたいという思いもありました。
主な活動
『若狭スポーツトリップ』としてさまざまなスポーツイベントを開催してきました。一つひとつが新たな挑戦で、終了したイベントも含めてすべてに意味があり、私たちの財産になっています。
若狭路センチュリーライド(2012〜)
若狭路トレイルラン(2012〜)
若狭路オープンウォータースイミング(2013〜2016)
若狭路パドリングフェスタ(2015〜2017)
若狭路ドルチェラン(2016〜2018)
若狭路ハッピースマイル運動会(2015〜2017)
若狭路レインボーヒルクライム(2021〜2023)
若狭路レインボーマラソン(2022〜2024)


互いに立場は違っても、ひとつの思いでつながる世界をめざしたい
参加者への思い
この地域にある「海・山・湖が存在する自然」。この稀有な環境を活用したスポーツのイベントを行うことで、日頃から趣味として楽しんでいるスポーツの成果を図る機会としていただくこと。また同時に、スポーツを楽しみながら、この地域の魅力を体感していただき、この地域のファンになっていただくことを目的としてはじめました。
2012年に若狭路センチュリーライドを開催してから10年以上が経過した現在。私たちの思いは次の段階へ進み、ターゲットを「スポーツを楽しむ人」からさらに解像度を上げて、「スポーツを楽しむ人の中で、人との交流を楽しみたい人」に狙いを絞って大会の内容を思考するようになってきています。「年に一度のイベントに参加される方」ではなく「この地域が好きで、この地域とともに楽しみたい人」を募り、末永くお付き合いができる関係をつくりたいと考えています。
地元住民への思い
日本全国から人が集まるイベントを目の当たりにするだけでなく、自らも運営に参加して参加者と交流を持つことで、あらためて自分の生まれ育った地域の魅力を認識し、この地を誇りに思っていただくことにつなげていきたいという願いがあります。
地域の若者への思い
日常生活とは違うイベント運営に自ら参加することで、「おもしろいこと」や「夢のようなこと」でも、やる気と協力者がいれば実現できることを肌で感じてもらいたいと考えています。地域の未来に希望を持てるよう、さまざまなことにチャレンジできる空気・風土を作りたいと考えています。







