三方五湖の水月湖と菅湖を周遊する「若狭町観光船レイククルーズ」の船上には、毎年春になると「ツバメ」が巣をつくり、雛を育てて巣立っていきます。また、冬になると1万羽以上の「カモ類」が三方五湖に飛来し、湖上で羽を休めるほのぼのした姿を見せてくれます。

この状況を「自然が豊かですね」という感想で終わらせればそれまでなのですが、実は…「ツバメは春に飛来」「カモ類は冬に飛来」というように、それ以外の季節はこの場所にはいません。ではどこに?
そして、「鳥たちはみんな飛ぶのが上手いな~。人間でも体が不自由で、歩くのが苦手な方々もおられるのに、そんなことを感じる鳥に会ったことがないな」と素朴な疑問をいだいていました(笑)
「ツバメ」は夏の時期を日本で過ごす「夏鳥」といわれる渡り鳥で、春になるとフィリピンやベトナム、マレーシア、インドネシアなど遠く南の方からはるばる日本へとやってきています。距離にしておよそ2,000km~5,000km。また、「カモ類」の多くは、ロシアや北極圏から越冬のために9月から11月にかけて日本に飛んできています。その距離は2,000km~4,000kmだそうです。
このように、眼の前に広がる三方五湖で、いつも当たり前のように見ていた「ツバメ」も「カモ類」も、大変な距離を飛んで三方五湖へ来ています。何千キロもの距離を飛んできた「達人」ならぬ「達鳥」だらけなのです。途中で体力がなくなった鳥や外敵に襲われた鳥は、この地に到着していないわけですから、私たちが目にしている鳥たちはみんな「超アスリート」。例えるなら、箱根駅伝を走り抜いたランナーのような鳥たちが目の前を飛んでいるわけです。そして、当たり前のように、みんな飛ぶ姿が素晴らしい。余計な脂肪などついていないでしょう(笑)
「ツバメ」の寿命は2年ほど。「カモ類」の寿命は4~10年ほどだといいます。この短い寿命を使って、一生懸命に飛び、一生懸命に子孫を残す。「一生懸命に生きている」のです。そう考えると、近くで素晴らしい生き様を見せてくれている先生にも思えます。
そして、私もそんな素晴らしい先生たちが生きる地球の中で命をいただいている。まだまだ、まだまだ!!あれ?また変な感情に入ってきてしまったかな(笑)
(代表理事 田辺一彦)