“11年ぶり”そして “最後の掘削”と題してはじまった若狭町観光船レイククルーズの『年縞掘削現場見学クルーズ』を、無事に終えることができました。期間中は、レイククルーズの年縞ツアーだけでなく、年縞絡みの講演会や親睦会等があり、人が交流する「年縞フェス」の様でもありました。ご参加いただきました皆さま、関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
この“最後の掘削”のお話をお聞きし、「ツアーを組もう!」と企画をスタートさせたのが2024年11月。それから8カ月後にツアーはスタートし、2カ月弱で無事に終了を迎えました。計画している段階では、「どれだけの方々にご興味をお持ちいただけるだろうか?」と、不安もありましたが、結果として、【団体様】16組合計約550人、【個人様】合計約270名という多くの方々にお越しいただけました。
世界的に認められた、世界の物差し『水月湖の年縞』の掘削現場を見ていただくことで、年縞の価値を今まで以上に高められたらという思いと、この貴重な『年縞』を地元の宝と位置づけ、「掘削」をきっかけにお祭りのように盛り上がれれば、地元の誇りにも繋がるのではないか!との思いで企画したのですが、その通り、地元地域の方々も地域外の方々も、共に盛り上がることができたと喜んでおります。確実に地域方々の頭の中にしっかりと刻まれ、誇りへと繋がったと感じています。

地域外からは、北海道~沖縄まで日本各地からお越しいただきました。「年縞は見えないので、地味ですけど、すごく価値の高いものなので見学に来ました!このために早くからスケジュールを押さえて楽しみにしてたんです!」と、あらためて『年縞』のもつ力に驚かされました。
ツアーの目玉は「掘削現場の見学」でしたが、それを上回る人気だったのは、現場を見学した上でお聞きする『中川教授(プロジェクトリーダー)による生の解説』でした。中川教授にとっては、自分の命を賭けて行っている活動です。その活動に興味をお持ちの方々に説明するわけですから、山のような大量の情報がどんどん口から出てきます。「お疲れじゃないかな…」という心配をよそに、説明がはじまってしまえばどんどん話は盛り上がり、時間内では収まりきらないといった感じが続きました。お話をお聞きしていた皆さんも先生の話に集中し、その場の熱量は半端なく高かったです。


今回のツアーの総括として実感したことは、『年縞はとても価値のあるもので、コアなファンが世界中にいる』ということ。そして『絶対的な地元の誇りである』ということでした。
そして、もう一つ強く感じたことが『年縞をきっかけとした人の生き様に迫るツアーだったこと』。それは、プロジェクトリーダーの中川教授やスタッフの皆さん、そしてこの掘削を最後に引退されるボーリングエンジニアの北村さん…。こうした方々のこれまでの「生き様」に感化された人たちが、その力に触れたくて集まってこられたようにも感じました。「人の一途な生き様」の力を感じさせられた2カ月間でした。
このツアーを企画して本当に良かったです。それは喜んでいただけた参加者の笑顔からも感じますが、私自身、人の思い、生き様の魅力を感じることができました。今後も『年縞』を地元の誇りとしつつ、その誇りができ上がる過程での「人の生き様」の大切さと魅力を伝えていければと考えています。
『年縞』に限らず、物事のすべては「人の生き様」が作り出す。そのことを大切に頭に刻んで生きていきたいと感じさせていたきました。関わってくださった皆さま、参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
(代表理事 田辺一彦)

