イタリア・コマッキオの「うなぎ祭り」を振り返ります。
私たちの出番は、三週末にそれぞれ準備されたイベントの一つ「日本での鰻の食べ方を披露すると同時に、日本文化をご紹介する」といった夕方から始まる催しにありました。
内容は、田舎庵さんが日本流の「鰻の捌き方」「串の打ち方」「炭での焼き上げ方」「味の付け方」を観客の前で披露し、最後に日本の蒲焼きに山椒をかけて「試食」をしていただく!といったもの。その中での私たちの仕事は、田舎庵さんが仕事をしやすいように手助けする!といったものでした。
基本的にうなぎ自体が大きくてビックリしました。三方五湖では最大でも1キロ程なのですが、コマッキオでは1キロは普通。大きいものだと3キロのうなぎもいるようです。もう、うなぎとは思えない様相をしています。 そんなうなぎを捌くのですから大変です。「捌き方」にも、背開き・腹開き、縦まな板・横まな板の違いはありましたが、どちらもきれいに捌かれていて見事でした。一番の違いを感じたのが「焼き方」です。田舎庵さんが1匹に対し10本ほどの串を打つのに対し、コマッキオの焼き方は、焼き網の上で焼くのみ。この「串を打つ」ということに、現地の方々は珍しさを感じているようでした。

そして、いよいよ試食です。うなぎの白焼から、蒲焼のタレをつけて焼き上げて、試食を楽しんでいただきました。イタリアでは、塩コショウで焼き上げて、オリーブオイルやレモンをかけて食べるスタイルが多いそうですが、初めて食べる『うなぎの蒲焼き』に興味津々。列を成して試食を楽しんでおられました。また、甘いものが大好きなイタリア人ですが、蒲焼きの甘味は受け入れることができない人もおられたようです。 列の中には日本人の方々もいらっしゃって、「やっぱり、うなぎは蒲焼きよね!日本に帰りたくなった!」と、『うなぎの蒲焼』は日本人の心と体に染みわたっている文化なのだとあらためて感じました。
その後、「DOJO」というポスターをバックに、日本武道を披露するイタリア人団体も演じられて、「うなぎの食べ方+武道」によって『日本』自体を紹介されている内容になっていました。こう考えると、まだまだ『日本』をアピールするネタはたくさんあるような気もしました。

今回は『うなぎ』に特化して、イベントに参加しましたが、まだまだ披露するモノ・コトがありそうで、いろいろなヒントをいただいたように思えました。
ん~、大変、勉強になりました。

今回の「うなぎ祭り」のイタリア名称は「SAGRA dell ANGUILLA」。
うなぎ=「ANGUILLA」
そして、「祭り」=「FESTIVAL」といった言葉を使わずに「SAGRA」を使うことで「収穫の恵みに感謝する」といった意味を強調しているとのこと。(野原氏談)
このネーミングからも、このイベントが「うなぎを通じて、この地とこの地の自然の恵みに感謝する」機会であることが伝わってきます。
いろいろなことを感じることができた「うなぎ祭り」への参加でした。ありがたかったです。
(代表理事 田辺一彦)
