ブログ

「その土地の財産を活かし、次世代へとつなげる」国を超えた共通の思い。

今回のイタリア訪問。コマッキオ「うなぎ祭り」開催日の少し前に現地入りして、イベント主催者に開催への思いをお聞きしました。

主催者はたまたま私と同い年の55歳。私なんかよりも貫禄があって、びっくりしてしまいました。ここ数年、この方が行政とも交渉しながら持続可能な形で運営している様でした。

昔、この地では多くのうなぎが水揚げされ、貧しかった住民の生活を支えてきたそうです。住民たちは組合を組織し、獲ったうなぎを生や加工品として出荷することで生計を立てていました。
この土地ならではのありがたき環境を活用してうなぎを獲ることが、この土地に住む方々の命の源になっていたのです。

そのうなぎにあやかって17年前に細々とスタートしたうなぎ祭りが、今では3度の週末で、述べ8万人もの人を引きつけるイベントになったと聞かせてもらいました。

3度の週末にわたってコマッキオの各レストランではうなぎ祭りにちなんだメニューを作り、みんなで祭りを盛り上げています。そして「川を活用した舟の手漕ぎ競争」や、日本から来た調理人による「蒲焼きの披露」や、イタリアの一流シェフによる「イタリア料理ショー」などが組み込まれ、どの週に来ても楽しそうなスケジールになっています。
また、コマッキオの中心地でもさまざまな屋台が出店されていて、遊びに来た人々を退屈させない環境をつくり上げています。

今回、私たちが参加させていただいたのは、その中の「日本の蒲焼きの披露」の場面だったわけです。

主催者との会話の中で心に残ったお話がありました。それは「この地の歴史・文化を大切にして生きていきたい」そして「これからの若者が関われる様に、今生まれている文化・芸術も取り入れて、イベントの新たな形をつくっていきたい」といったことでした。

国が変わろうとも、土地・人が財産であり、これからの若者のことを考えて取り組んでいることに共感し、感動してしまいました。

もちろん、お話をお聞きした後には固い握手を交わし、若狭での「うなぎ祭り」開催の際にはイタリアからお越しいただくことをお約束して前日準備を終えることができました。

「国は変われど、同じ様なことを考えている人がしっかり存在する」。この気付きによって、今まで以上の勇気と夢をいただきました。

(代表理事 田辺一彦)

関連記事

ページ上部へ戻る